中国・アジアの工場進出情報
2014.10.1 Vol.26 No.17
ビジネスレポート
日本の中小5社によるタイ合弁GLASEL(THAILAND)が
化粧品容器を一貫生産
日本の中小企業5社によるタイ合弁GLASEL(THAILAND)がスタートした。日系中小企業の2社か3社による合弁はあるが、5社もの合弁は珍しい。しかもこの5社は日本国内では勝ち組企業で、当面海外に出なくても日本国内だけで十分やっていけるのだが、将来に対する漠然たる不安は感じている。そこで5社のそれぞれの持つ技術を生かしながら、金型からプラスチックの射出成形、ブロー成形、真空蒸着やUVハードコーティングなどの表面処理を行って化粧品などの容器の最終製品を一貫生産する。5社を代表する株式会社グラセル(大阪府茨木市)の谷村敏昭社長は、「かねて海外進出の意思はあったが、当社は工場無しのファブレスだから生産ノウハウがなく海外への単独での工場進出など無理だった。だが当社と長年の取引関係がある技術力が高い4社がタイでの合弁に参加してくれることになった。また、日本で業績が伸び続けている今だからこそ実現できた。当面はタイでのかねての顧客向けや日本市場への輸出から始めるが、これまで日本から輸出していた欧州向けもタイからの輸出になるだろう。2015年末に開始されるAEC(ASEN経済共同体)を意識しており、その1年前にあたる12月1日の操業開始を目指している。東南アジアではタイ市場にとどまらず各国市場を狙っていきたい」と説明している。
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