中国・アジアの工場進出情報

2014.10.1 Vol.26 No.17
ビジネスレポート
日本製文具、事務用機器卸で成長するサクラプロダクツ(タイランド)
ELMのディスペンサーも日系工場向けに人気

 日本のサクラクレパスをメーンに各社の文具、事務用機器卸のサクラプロダクツ(タイランド)は純タイ企業。4年前までバンコクのサートン通りに本社を構えていたが、業容の拡大で狭くなったため、バンコクを流れるメナム川(チャオプラヤ川)の反対側のタリンチャンに本社、倉庫、ショールームを兼ねたビルを保有、業容、活動範囲を拡大している。現在では「約2,000のアイテムを扱っており、今後も消費者の多様なニーズに応えた高い品質の製品を供給していくが、無理やり会社を拡大したりしません」とカンヤ・パンヤアトオン(KANYA PANYA-ARJ-ONG=許麗麗)社長。カンヤ社長の愛称はリリさん。実父であるソフォン氏(故人・Khun Sophon Aunchuleeporn)はかつてタイの消費財大手のサハ・グループで筆頭企業であるサハ・パタナピブンでセールスマンから始めてマネージャーにまで昇進し、サクラクレパスや文具を担当していた。しかしサハパタナビブンでは文具を止めて、他の日用品に力を入れることになったことからソフォン氏は独立、1971年に友人たちと7人の発起人で設立した「BANNAKIT社」がサクラプロダクツ(タイランド)社の前身。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved