中国・アジアの工場進出情報

2014.9.15 Vol.26 No.16
クローズアップ
ニチイ学館、中国政府系組織と介護事業提携
現地基盤も買収し10月から本稼働/
高齢化社会突入で対応急務

 2013年に人口規模が13億6,000万人、60歳以上の高齢者が2億200万人を突破した中国。高齢者比率(中国では60歳以上)は14.9%となり、一気に高齢化社会に突入した。一人っ子政策を主要因に急速に高齢化が進み、また都市化の進行で家庭内での高齢者扶養機能が低下した同国では、介護を中心とした高齢者サービス施策が急務となっている。数年前から“高齢社会先進国”の日本への視察が相次いでいた中、今年7月にニチイ学館が中国政府直轄の介護産業研究組織「中民養老企画院」と中国介護事業で提携した。国内主要都市の現地企業をグループ化し、10月から「至護グループ」として中国での新基準型ケアサービスの普及・啓蒙を開始する。政府主導による市場形成のめどがついたことで、同国高齢者サービス産業が本格的に動き始めた。
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