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産業アナライズ<化学> |
アジアのポリエステル原料需給
採算悪化で不安定なバランス続く |
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新増設ラッシュが続くポリエステル原料のPTA(高純度テレフタル酸)とその原料であるPX(パラキシレン)のアジア需給が相変わらず緩いバランスで推移している。PTA〜PXともに年率6〜7%の成長が続いているが、2014年のアジア需要はPXで前年比6%増の2,900万トン弱となる見通しだ。PTAは7%増の4,600万トン規模。世界的な景況感は2013年より上向いており、昨年はやや低調だったアジアから欧米へのポリエステル製品輸出が回復すると予想され、PXも巡航速度の需要増加が期待される。一方、需給バランスは2014年にアジアで合計772万トンのPX生産能力が追加されるため、2014年から2015年にかけて緩和する見通し。ただ、後続の新増設計画は限定的なほか、川下のPTAは引き続きPXを大幅に上回る新増設が計画されているため、2016年以降には再びPX需給が引き締まる方向へ向かうとみられる。 |
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