中国・アジアの工場進出情報

2014.7.15 Vol.26 No.13
クローズアップ
農林水産物・食品輸出、ASEAN向け急伸
オールジャパンで1兆円目指す/産地連携・物流など課題

 日本の農林水産物・食品の輸出が好調だ。2011年3月の東日本大震災以降2年連続で落ち込んだ輸出総額は、2013年に前年比22.4%増の5,505億円となり、統計開始以来の最高実績となった。輸出国も上位10カ国のうち8カ国・地域がアジア諸国で、輸出全体の7割を占めている。とくにASEAN向けは2009年から毎年二ケタ増で増加しており、経済発展に伴う中間所得層の拡大、内需増加で、日本産品・食品への関心の高さが表れているといえる。これらを受け日本政府は2020年に農林水産物・食品輸出額1兆円を目標に掲げ、輸出促進だけでなく日本食の普及や食産業の海外展開を本格化させることを決定した。農林水産省を中心に国土交通省、JAといった関連団体、民間企業との連携に加え、産地間連携を推進し、オールジャパン体制で積極展開を図っていく。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved