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産業アナライズ<自動車> |
マルチブランド頓挫
奇瑞と吉利、商品改革の行方/前編 |
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中国独立系自動車メーカー大手の奇瑞汽車と吉利汽車がマルチブランド戦略の見直しを進めている。すでに奇瑞は、09年に展開を始めた「Riich(瑞麒)」「Rely(威麟)」の廃止と「Kerry(開瑞)」の商用車ブランド転換を発表し行動を開始した。吉利は「帝豪(Emgrand)」「全球鷹(Gleagle9)」「英倫(Englom)」を吉利(Geely)傘下の商品名として継続させる方針だったが、「全球鷹」は廃止の方向へ向かうものと思われ、商品群の整理も進められるようだ。吉利からは正式な発表はないが、現地からはそのように漏れ聞こえてくる。奇瑞と吉利は、GMが最盛期にキャディラック、シボレー、ポンティアック、サターンなど複数ブランド展開を行なった例や、トヨタが日本国内で5つの販売系列を擁していたことをマルチブランド化の理由に挙げていた。「それぞれのブランドごとに商品の特徴を明確に打ち出す」とも言っていた。しかし、販売実績はついて来なかった。販売店からは「販売中心モデルの押し付け」「注文しても車両が来ない」といった声を聞いた。受注生産という体制が整っていない段階で多くの商品をそろえようとしたことも問題だった。とは言え、失敗から学べることは多いだろう。現在、奇瑞と吉利は商品構成の見直しや技術開発体制の強化を進めている。その模様を2回に分けてレポートする。 |
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