中国・アジアの工場進出情報
2014.7.1 Vol.26 No.12
産業アナライズ<自動車>
SUVの次はピックアップか――
中国自動車市場、同時多発流行の行方
中国でのSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル=荷物も詰める大容積型レジャーカー)需要は拡大の一途にある。MPV(マルチ・パーパス・ビークル=多人数乗車できる多目的ワゴン)も増えている。需要の中心は相変わらず4ドア・セダン(轎車)だが、過去に日欧米が経験したような「小出し」の流行ではなく、さまざまなカテゴリーのモデルが同時多発的に売れている。最近5年間のカテゴリー別販売実績を見ると「口コミと過去の実績を重視し、なかなか新しいモノに飛びつかない」と言われた中国の自動車ユーザー像が、まるでウソのように多様化した様子が窺える。当然、まだブレイクしていないオープンカーやPUT(ピッアップトラック)もヒットの可能性はある。同時に、内外装ドレスアップとエンジンなどのチューニング(性能向上)も、何かのキッカケでブレイクする可能性がある。それがいまの中国自動車市場である。
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