中国・アジアの工場進出情報

2014.6.1 Vol.26 No.10
産業アナライズ<環境>
ミャンマーの水環境改善市場、先行参入で商機あり
法整備の動きでニーズ顕在化/環境省もモデル事業で後押し

 環境省が取り組んでいる「アジア水環境改善モデル事業」におけるFS、実証試験事業を通じて、アジア諸国における排水処理分野の現状・課題が明確化し始めている。同事業は、アジアにおける排水処理関連法の不備や不適切な執行による市場の未成熟性や技術スペックの差、それに伴う相対的なコスト高などにより日系企業の参入案件が少ない排水処理市場に着目し、FS(事業化調査)や現地での実証試験事業を支援することを目的に2011年度からスタート。初年度採択事業が継続実証段階に入っており、最終目標とするビジネスモデル確立に向けた足がかりが見え始めた。2014年5月13日に開催されたセミナーでは具体的な実証事業の成果が発表され、今後の課題・取り組み方針などが紹介された。なかでもここ1〜2年で進出機運が高まっているミャンマーについては三菱総合研究所が市場調査を実施、競合企業が少ないため技術・競争力を持つ日系企業の参入余地が十分にあると指摘している。
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