中国・アジアの工場進出情報

2014.4.15 Vol.26 No.7
産業アナライズ<環境>
IPCC第5次評価報告書、気温2度上昇で深刻と警告
 COP基礎資料として反映/
意見対立し具体策・数値は盛り込まず

 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第38回総会と第2作業部会第10回会合が3月25日から5日間、横浜市で開催され、31日に地球温暖化に関する最新報告書を公表した。報告書では、20世紀末と比べ2度以上気温が上昇すると、生態系や気象への影響が増大し、食料や紛争などの深刻な問題が引き起こされると警告。アジアでは洪水や熱上昇による死亡、食糧安全保障リスクが高まると指摘した。そのため各国での地球温暖化抑制や温室効果ガス排出削減の取り組みを強化することが不可欠としている。同報告書は今後のCOP(国連気候変動枠組み条約締約国会議)の基礎資料となる予定だが、具体的な対策費用などの明記は盛り込まれなかった。今後ドイツでの第39回総会(4月7日〜12日)が終了した後、10月にデンマークで第40回総会を実施し最終報告書がとりまとめられる。
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