中国・アジアの工場進出情報

2014.4.15 Vol.26 No.7
産業アナライズ<化学>
日系PPコンパウンダーのアジア戦略
 本命のアジア市場で新増設推進

 ポリプロピレン(PP)コンパウンドは主原料であるPPにゴム成分や添加剤、強化剤などを混ぜ込んだ準汎用エンプラ(エンジニアリングプラスチック)とも言える素材で、バンパーや内装材といった自動車用部材向けを中心に幅広く使われている。自動車用途は世界で年率5%と堅調な成長を見せており、日系PP樹脂メーカーによる海外展開も活発化。プライムポリマーを筆頭に、住友化学や日本ポリプロが中国、インド、タイなどアジア地域での投資を活発化させている。各社ともに日本を含むアジアで保有するコンパウンド能力の比率は高く、3社とも揃って全体の6割弱となっている。
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