中国・アジアの工場進出情報

2014.3.1 Vol.26 No.4
クローズアップ
豪州自動車市場、トヨタ撤退で現地生産ゼロ
補助金政策終了に輸入車競争激化で事業環境厳しく

 トヨタ自動車は2017年末までに、豪州製販子会社での四輪車・エンジン生産を中止することを正式に決定した。通貨高や人件費上昇、輸入促進策による輸入車との競争激化などを背景に、現地生産を継続することが厳しい状況が続いていたことが要因だ。豪州政府による補助金制度の打ち切り方針も追い打ちとなった。2013年5月に米フォード、同年12月にはGMも撤退を表明していたことから、今回のトヨタの撤退で豪州で自動車生産を行う大手メーカーはゼロになる。大手自動車3社の撤退で関連産業への影響が危惧されている。
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