中国・アジアの工場進出情報

2014.2.15 Vol.26 No.3
バンコクレポート
タイ、自動車産業が曲がり角に
市場縮小、輸出減で2020年限界説も

 タイの自動車業界が曲がり角を迎えている。2014年の国内販売は113万〜115万台となり、前年の約133万台から2年連続で減少する見込み。海外への輸出は120万台と前年の110万台から増えるものの、国内の落ち込みを補えず、今年は国内生産が2011年以来3年ぶりのマイナスとなる可能性が出てきた。インドネシアやフィリピンなど周辺国での自動車生産も増えつつあり、タイからの輸出は将来さらに減少する懸念がある。またタイの政治対立が短期間で収束する見込みはなく、「タイ・プラスワン」によりミャンマーやカンボジアに部品生産が拡散し、タイ自動車業界の成長に歯止めがかかるとの見方が広がっている。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved