中国・アジアの工場進出情報

2014.2.15 Vol.26 No.3
FOCUS
投資先としてのベトナムの今後
人気を保ち続けることができるか

 日本企業にとってのベトナムは、投資先としてほぼトップクラスの人気国としての地位を維持してきた経緯がある。もちろん投資金額では中国やインドネシア向けに及ばないが、メンタリティとしてはそれら国々をも凌ぐ高い人気を保っていると言える。他国がリーマンショック後、長くベトナムへの投資を大きく引き下げようが、日本企業のそれはすぐさま回復基調に戻り高い水準を維持し続けてきた。ベトナム計画投資省は、ここ数年の日本からの投資急増により外資直接投資額(FDI)の50%を占める最大投資国となったとしている。理由はいくつも挙げられる。中国、タイ、インドネシアの人件費高騰で比較的安価なベトナムへ生産移管が進んでいること、同国内市場の成長など。中国ほど政治と経済に相関関係がなく、他の東南アジアに比較して規制が緩く、インドのように国民の権利が強くないこともそうだろう。
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