中国・アジアの工場進出情報
2014.1.1・15 Vol.26 No.1
安積敏政のアジア経営戦略講座
=第29回=
アジアのブライダル市場参入の課題と展望
はじめに
日本の少子高齢化・人口減少という社会構造の変化は、製造業かサービス業かを問わず、あらゆる産業に短期的にも中長期的にも深刻な影響を与えていく。出産数は、第2次ベビーブーム(1971〜73年)と言われた中の1973年の209.1万人をピークに徐々に減少し、2005年に106.7万人とほぼ半減し、少子化傾向が顕著となっている。日本の婚姻数のピークが年間100万組を超えていたのは1970年代であるのに対して、死亡者数のピークは2039年の166.3万人と推定されている。国内だけを見れば市場規模が縮小するブライダル産業と、拡大する葬儀産業の二つが併存するが、いずれ後者もタイムラグを置いて、長期的視点からの持続的成長性と収益性の確保という経営課題を突き付けられる。本号の第29回では「ブライダル産業」を、次号(2014年2月1日号)の第30回では「葬儀産業」をとりあげ、そのアジア市場参入の課題と展望について述べる。
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