中国・アジアの工場進出情報

2013.11.15 Vol.25 No.20
ビジネスレポート
ハイテクバキュームサービスタイランド社
真空ポンプ修理工場を洪水の中で立ち上げた鈴木商館

 タイのアユタヤにあるハイテクバキュームサービスタイランド社の親会社は鈴木商館(鈴木慶彦社長、本社=東京都板橋区舟渡1-12-11、資本金2億円)で、1905年(明治38年)創業という伝統を誇る企業。鈴木商館の現在の主事業は産業用の窒素や酸素などの高圧ガスの製造販売、高圧ガス容器の検査と試験、超低温関連機器の設計、製造、販売とメンテナンスなどだが、戦時中には日本の海軍の軍艦に積載して兵隊を元気づけるラムネ(炭酸水)製造装置を製造したこともあったという。鈴木商館は35年間に渡って真空ポンプのメーカーでもあったが、3年程前にコストアップから生産を断念している。そのような経緯から、現在も産業分野に広く使用されている真空ポンプのメンテナンスを行うための海外工場をマレーシアとタイに保有してその活動が感謝されている。
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