中国・アジアの工場進出情報

2013.11.1 Vol.25 No.19
FOCUS
【フィリピン】
「脱中国」の現実的な進出先

  「脱中国」という言葉が盛んに言われ、その「脱出先」としてベトナムやミャンマーなどが言われるようになって久しい。確かにベトナムは日本企業から圧倒的な支持を受ける進出先のひとつであるが、国内経済は低迷しており、人件費もまだ低水準であるとはいえ高い伸び率を示している。一方、ミャンマーは現実的な代替地となるにはまだ早い。そこで注目を集めているのがフィリピンである。メリットは多い。豊富で英語会話が可能な労働力、安定した成長と安定した人件費、優遇税制の充実と輸出拠点として適した地理的条件。2011年以降、日系企業の進出は急激ではないものの着実に増加傾向を示している。
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