中国・アジアの工場進出情報

2013.10.1 Vol.25 No.17
産業アナライズ<自動車>
天然ガス自動車は普及するか
アジア各国の現状と「期待度」

 天然ガス需要が世界的に高まっている。多くの場合、原油のように遠距離運搬せず地産地消のエネルギーとして使用されるが、埋蔵地域は世界各地に分散されている。消費地ではガス系インフラ整備が進み、自動車のエネルギーとしても活用されている。液体天然ガス(LNG)ではなく圧縮天然ガス(CNG)としての利用が自動車では主流だ。一般乗用車ではまだCNG車は少ないが、タクシーは一部の国でCNG化が進み、大型バス・トラックでも軽油のシェアを徐々に浸食し始めた。ガス系燃料は、CNGもLPガスもエネルギー密度が既存の石油系液体燃料に比べて低く、同じ航続距離を得るためにはタンク容量を充分に確保しなければならないという欠点があるものの、燃料価格は世界的に見ても安く、しかも硫黄分がほぼゼロであるため排ガス性能はガソリン車と同等以上という利点を持つ。アジア地域でもその自動車利用が始まっている。
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