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産業アナライズ<化学> |
台湾の石化事情〜内需低迷で生産減少
止まぬ事故対応が課題/高付加価値路線を志向〜APIC2013より |
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アジア各国が世界不況に苦しみながらも着実に力をつけているなか、台湾の2012年生産・内需・輸出状況は、日本と同様にマイナス成長となる石化製品が目立った。エチレン生産量は350万トンと過去6年間で最低水準にまで落ち込んでいるほか、相変わらず石化関連設備で爆発・火災事故が頻発しており、同産業を取り巻く世論も厳しさを増している。2011年には同国石化産業の「高付加価値化」戦略を打ち出し、2020年までに石化産業の生産価値を2兆4,200億台湾ドル(約7兆円)まで高めることが目標だ(2012年時点では1兆8,200台湾ドル)が、それ以外にも取り組むべき課題は山積みだ。 |
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