中国・アジアの工場進出情報
2013.4.15 Vol.25 No.7
投資環境スタディ
再び「ミャンマー最新事情」
イスラムと仏教の宗教対立の背景など
去る3月末に中国企業の銅鉱山開発で1年ほど前から地元との対立が深まっているミャンマー北部ザガイン管区モンユワ(Monywa)を中心にミャンマー中部から北部のあちこちを訪問した。昨年秋にミャンマー北東部の中国国境を歩いたので、今回は地理的にその反対にあたるインド国境のタム(TAMU)とその先、かつて日本軍が侵攻しようとしたインドのマニプール州インパール、ヤンゴンからの往復で中間にあたるメイッティラ(MEIKTILA)でも第2次大戦末期の日本の激戦地を取材したいと計画、訪問先ホテルまで予約してヤンゴンを出発した後にメイッティラで40人を超える死者が出るイスラム教徒と仏教徒間での暴動が発生、一帯に夜間外出禁止令が出されるなどの事態となり、同地を案内してくれることになっていたミャンマーの大手銀行の支店長から安全を保障できないから延期してほしいとの連絡が入って断念した。ミャンマー・インド国境のタム訪問に関してもミャンマーのホテル観光省の大臣署名による訪問許可がでない(依頼した旅行社によれば、ミャンマー国内にいるインド政府に対する反政府武装組織による爆弾事件などの活動がインド国境付近で増えているという)、また、タムからインドに入国できるのはミャンマー人に限られていることも判明、しかし近い将来には外国人観光客もインパール方面へのインド入国が可能になるとも聞いたので延期した。しかしその分、モンユワやマンダレーでの滞在を延長、銅鉱山開発でも高まる中国の存在などについて思わぬ取材ができたので以下に報告したい。
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