中国・アジアの工場進出情報

2013.4.1 Vol.25 No.6
産業アナライズ<自動車>
自動車排ガス規制に「国際統一」の波
中国とインドはどう動くか

 そう遠くない将来、中国とインドの自動車市場は合計3000万台になると予想されている。この規模は現在の欧州と北米の合計に迫るものであり、世界全体で見ても相当なボリュームである。いま、EU(欧州連合)と日本、米国など主要な自動車需要地域の間では、ECE(国連欧州経済委員会)の専門部会の場で「排出ガス規制の国際統一」に向けた議論が進められている。現在の排ガス規制は地域ごとにバラバラだが、これを統一し、世界中どこでも同じ環境仕様の自動車を販売しようという構想だ。世界各地で販売活動を行うグローバル自動車メーカーにとっては地域ごとの仕様を造り分ける必要がなくなるというメリットがある。ただし、どのような排ガス基準にするかという点では行政側と業界側の意見が噛み合わない。日本は積極的な基準統一推進派である。とくに現在、中国から飛来する暖房や工業用途由来のPMが越境汚染を引き起こしているだけに、自動車大量消費国となった中国が基準統一に参加する必要性を痛切に感じる。
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