中国・アジアの工場進出情報

2013.3.15 Vol.25 No.5
産業アナライズ<環境>
中国のPM2.5汚染、日本も対応強化
規制強化で装置需要に期待も導入気配なし

 2月9〜15日の春節期間が終了し、工場稼働や従来通りの生活が戻った北京市では春節前の濃霧状態に逆戻りしている。日本政府は中国側に環境技術協力・支援体制を申し入れたが動く気配はなく、北京市政府など地方政府が単独で動くことも難しいため、技術支援による解決は難しい状況だ。一方、黄砂シーズンも重なり中国からのPM2.5を含む汚染物質飛来が増加しているため、環境省は「微小粒子状物質(PM2.5)に関する専門家会合」の第3回会合で注意喚起のための暫定指針を設定、社会的不安を解消すべく対応を図った。しかし汚染源の根本的な除去・対応をしない限り問題解決に至らないため、現段階では季節要因による自然解消を待つしか方法はなさそうだ。
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