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ビジネスレポート |
G.M.T.Industry社に見るタイのローカル金属プレス業の実態 |
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タイのチャチェンサオ県にあるトヨタのバンポー工場から裏道を5キロほど離れた田園地帯に筆者のタイ人の友人の友人が2010年末に創業した金属プレスの工場を訪問した。G.M.T.インダストリー社(G.M.T.Industry Co.,Ltd)のソンブン・プロッドプラアン社長は不在だったが、パートナーで共同出資者であるサラヨット副社長(MR Sarayoot Potakaruk)が案内してくれた。ソンブン・プロッドプラアン社長は地元チャチェンサオ県のタイのローカルの大手自動車部品メーカーのタマラート・オートパーツ、サラヨット副社長はやはりタイのローカルの大手部品メーカーのタイ・サミット・オートパーツで購買担当のマネージャーだったが、独立志向が強い両人の意見が一致してこの会社を共同で立ち上げた。タイは日本企業の投資ラッシュが続いているが、金属プレスで日本から進出した工場ではタイ進出前に期待していた日系組立メーカーからの受注ができず、仕方なくタイのローカルの中小企業の下請けでなんとか操業を維持しているケースもある。タイと日系の中小企業の差がどこにあるのか、G.M.T.インダストリー社で探ってみた。 |
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