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2013.2.15 Vol.25 No.3
政界人脈
《カンボジア》最高国防評議会(SCND)設置へ
評議員は5人の副首相と国軍司令官で構成

 カンボジア下院(ヘン・サムリン議長)は1月24日、長らく懸案になっていた「最高国防評議会(SCND)設置法案」を出席議員97人のうちの85人という圧倒的な賛成を得て通過させた。同国国防省の当局者によると、SCNDの任務は、@「カンボジア王国憲法」(1993年制定)の護持、A国家の独立・主権の守護と領土の保全、B「カンボジア王国軍(RCAF)」の役割・義務の遂行に加えて、C国防政策・戦略を決定・実施し、その進捗状況を監督する、ことにある。SCNDは、ノロドム・シハモニ国王(国軍最高司令官)を議長、フン・セン首相を副議長に、メンバー(評議員)は(下記に紹介する)内閣官房長官、国防相、内相、外相、財務相、それにRCAF司令官で構成される。国軍の業務には直接関係しない外交や経済分野も含めて副首相(兼任)5人が評議員に名を連ねていることからも、SCNDは、単なるRCAFの監督機関というだけでなく、外交・経済・国内治安などを含めた国家の安全保障政策全般の最高決定機関であり、「政府の中の政府」的な権限を持つことになる。
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