中国・アジアの工場進出情報
2013.1.1・15 Vol.25 No.1
安積敏政のアジア経営戦略講座
=第17回=
アジア証券取引所上場によるメリット・デメリット
はじめに
2000年代に入りアジア各国はダイナミックな経済成長を見せており、ASEAN(東南アジア諸国連合)主要国や中国、インドなどの証券取引所が活況を呈している。インドシナ半島のラオス、カンボジアにも証券取引所が創設され、世界からの外資の直接投資が期待されているミャンマーでも創設の動きが顕著である。天然資源の採掘で一人あたりのGDP(国内総生産)が4000ドル台に急上昇しているモンゴルでは首都ウランバートル市の証券取引所にも日系の証券会社が地場上場企業の株式の売買や上場候補企業の幹事証券会社を狙って参入している。一方、国内の少子高齢化、人口減少という社会構造に直面する日本企業は、持続的な成長性と収益性を求めてアジア進出を加速化させている。
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