中国・アジアの工場進出情報

2012.11.1 Vol.24 No.19
安積敏政のアジア経営戦略講座
=第15回=
グローバル・キャッシュマネジメント・システムの高度化

 日本の大手製造企業にとりアジアにおける地域財務戦略は、日本からアジアへの生産シフトが顕著だった1990年代に大きな進展が見られた。また連結決算上、アジアへの利益依存度が高まった2000年代初頭の10年間は地域財務戦略に取って代り節税を中心とする税務戦略の重要性が新たに認識された。しかしながら財務戦略の重要性は、日本企業の国際事業の高度化の中で益々高まっているのが現実である。「これまでのアジア戦略」における財務戦略に対して、2010年以降の「これからのアジア戦略」では財務戦略上どのようなテーマが取り上げられるべきであろうか。日本企業の経営視点から、グローバル・キャッシュ・マネジメント・システム(GCMS)の高度化、国際会計基準への対応、新たな資金調達としてのイスラム金融の活用などがあるが、本号ではGCMSを取り上げる。
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