中国・アジアの工場進出情報

2012.8.1・15 Vol.24 No.14
FOCUS
日系サブコン、アジアで躍進の可能性大
国内常識にとらわれず一括受注狙う/インド攻略これから

 日本国内では“ゼネコンの下請け”との立ち位置を余儀なくされている設備工事業だが、国内市場の縮小や日系企業の海外進出を背景にアジアに活路を見出している。国内では専門分野別(電気・空調・衛生・消火設備)に受注・施工されるが、海外では設計から施工まで一括受注を提案、各社とも得意分野・地域などの差別化を図りながら実績を積み重ねている状況だ。すでに20年近い実績を持つ会社も多く、新たなターゲットとしてインドやミャンマーなどにも照準を合わせる。一方課題は人材と規模。海外事業が拡大すれば必然的に増員が不可欠となるため、現地スタッフの育成に加え日本側の労務・法務面での人材教育が急がれている。同時に全社体制として組織再編し、国内外一体化による体制強化に動き出した。ブランド力に頼らない、現地に根付いた事業展開で、アジアでの成長を目指す。
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