中国・アジアの工場進出情報

2012.7.1 Vol.24 No.12
安積敏政のアジア経営戦略講座
=第11回=
グローバル人材の確保

 これまでのアジアの人事戦略と21世紀の次の10年(2010〜2020年)を対象としたこれからのアジアの人事戦略との間では何が変らなければいけないのであろうか。人事の基本的な機能には、採用、配置、賃金、昇進昇格、教育訓練、労働組合対応、解雇などがある。一方、アジアで人事が対応する主な地域・国は、1970年代からのASEAN5ヶ国、1980年代からの中国、1990年代からのインドと拡がってきた。これまでのアジアの人事戦略においては、ベトナムを含むASEAN主要6ヶ国を対象に「アジア人事」と一括りにしたり、中国が台頭後は「ASEAN人事」と「中国人事」に二分する程度であった。インドの更なる台頭やミャンマー・ラオス・カンボジアといったインドシナ半島への事業拡大が予測される中でアジアの地域人事戦略は変化を余儀なくされている。上記の人事機能と各国の地域のマトリックスの中で、これからのアジア戦略の中で取り上げられるべき経営課題は以下の4点である。1つ目は経営の現地化、2つ目はグローバル人材の確保、3つ目は教育訓練のアジア内分業、4つ目は事業撤退時における人事施策である。本号では2つ目のグローバル人材の確保に触れることにする。
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