中国・アジアの工場進出情報

2012.5.1 Vol.24 No.8
ビジネスレポート
タイの日系中小製造業を格安のITシステムで応援
タイで唯一ITセキュリティに特化のミューコム

 タイ投資委員会(BOI)の最近の発表で、BOIへの外国直接投資(FDI、申請額)で2012年1−3月は対前年比で91%増である1,341 億5,100 万バーツ。申請件数では23%増の312 件で国・地域別では日本がトップの779 億8,200 万バーツ、173 件。タイ投資は外資が過半数の出資ができないレストランなどのサービス業などの業種ではBOIへの申請はできず、また、認可後の規制を嫌ってBOIを通じないタイ側過半数の合弁での進出も増えている。税制の恩典が得られるBOI申請を通じた投資だけに限っても、日本企業はタイに土日も含めて日に2件ペースの割で申請している現状にあり、とりわけ中小企業のタイ進出がめだっている。しかしタイの人手不足は深刻で、4月1日からはタイで全国的にほぼ4割の最低賃金アップ、さらに燃料代の値上げといった企業経営に影響が大きいコスト増も続いている。これまで見逃されてきたのがタイでのITシステム構築コスト。タイ進出した日系製造業は「ITシステムの導入はべらぼうにおカネがかかるもの」といった見方が普通になってきている。そこで「これではタイに進出しているIT企業にとっても市場拡大は見込めない」と、タイで唯一ITセキュリティに特化しているミューコム(MIWCOM CO., LTD.本社バンコク)の菰田知宏(こもだ・ともひろ)社長は『従来の数十分の1』価格のITシステムの開発販売に乗り出した。
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