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安積敏政のアジア経営戦略講座 |
=第9回=
研究開発のアジア域内分業 |
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これまでの日本企業のアジア戦略の中で、ASEAN、中国、そしてインドという「成長市場としてのアジア」が注目された。この「成長市場としてのアジア」は、1980年代から90年代に各国の関税障壁や円高を克服すべく各国の内需と輸出市場を狙った「生産拠点としてのアジア」を登場させ、日本のアジアへの生産シフトの要因や日本の生産空洞化の是非が議論された。2000年代に入り第1の「成長市場としてのアジア」と第2の「生産拠点としてのアジア」が、第3のアジアともいうべき「研究開発拠点としてのアジア」を生み出す大きな要因となって表われた。4月1日号では、21世紀初頭までのアジア戦略のもとでの研究開発のアジアシフトの誘因を要約した。本号では次の10年を対象としたこれからの研究開発のアジア域内分業のあり方を、IT開発の二つの事例を通して考察する。 |
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