中国・アジアの工場進出情報

2012.4.1 Vol.24 No.6
ビジネスレポート
タイ50年の波乱万丈 三光開発の中條社長

 バンコク郊外で木材関連などの日系工場であるSANKHO KAIHATSU(三光開発)CO.,LTD.を経営する中條一(なかじょう・はじめ社長は1962年から50年間タイに住んでいる。福島県出身である中條氏は、ブラジルなどに日本人を派遣する活動を行うために当時の建設省と福島県が設立していた産業開発青年隊という機関に入隊し助手として勤務していた時、タイ法人である新東通商(現在はない)が建設省を通じて若い人材を募集していることを知った。1962年に同社に応募して入社が決まった中條一氏は単身でタイにやって来た。新東通商は農業商社で、タイでトウモロコシなどの農業開発を目指していた。サラブリの奥にあった同商社の農場では、「マラリアを患ったり、あらゆる危険と苦労を重ねました」と中條氏。強盗に襲われて散弾銃で背中を撃たれたこともある。現在でも中條氏の肩のまわりには、この強盗に撃たれた多くの鉛の弾丸が残っているため「ときどき痺れます。空港で出国の際に金属探知機がいつもなるので説明が大変です」(同)と笑い飛ばす。
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