中国・アジアの工場進出情報

2012.4.1 Vol.24 No.6
産業アナライズ<自動車>
低価格帯の売れ筋に異変
中国ローカルブランド車は失速か/その1

 中国自動車市場の伸びが鈍化している。しかも乗用車価格が下落傾向にある。ガソリン小売価格は上昇中だ。政府は近く、商用車も含めて購入補助策を打ち出すというウワサだ。昨年の中国自動車市場は1850万台だった。中国汽車工業協会は、今年の全需を2000万台強、前年比10%弱と見ている。しかし、中国自動車市場の行方については懐疑的な見方がある。自動車メーカーのなかにも「伸びは5%止まり」との予測がある。いっぽう、商品面では非国営の独立系自動車メーカー、いわゆるローカルブランドの勢いが落ちて来た。7万元以下の価格帯で強味を見せていたローカルブランド車だが、全体で見ればここ数カ月は低迷と呼べるレベルの販売水準であり、相対的に外国ブランド車の比率が増えている。09年の大きな伸びは20万元以下の商品が支えたが、ことしはどうなるだろうか。これから4回にわたって中国ローカルブランド車を取り上げる。
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