中国・アジアの工場進出情報
2012.3.1 Vol.24 No.4
トピックス
タイ、洪水後も日系企業の投資相次ぐ
高い技術力・地理的メリット/既存工場は南部・工業団地外移転
2011年10月以降のタイでの洪水被害は現地経済に大きな影響を与え、日系企業の現地工場も相次いで被害を受け操業停止に追い込まれた。11月末に被災工業団地の排水作業が完了した後から順次生産再開の動きが出始めている。当初はタイから撤退する企業数が多くなるといわれていたが、現段階では数社程度。主要企業の大半がタイ国内での移設という形で対応している。日本アセアンセンター投資部が2月14日に開催したASEAN最新事情セミナーで、「洪水後のタイ」と題し講演したアジアジャーナリスト・松田健氏は、「現地で構築された高い技術力、東南アジア経済圏の中心でかつFTAによる恩恵というメリットがあるため」とその理由を分析。今後も引き続きおう盛な投資意欲は継続するとの見解を示した。
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