中国・アジアの工場進出情報

2011.11.15 Vol.23 No.20
ビジネスレポート
ホーチミン郊外で加工分野の多角化で
年商5倍を目指すプロッシュ・サイゴン

 当初から日本人若手経営で現地化してきたプロッシュ・サイゴン(PROSH SAIGON)の工場はホーチミン郊外の「南タンウイン」(NAM TAN UYEN)工業団地にある。創業当初からの主要製品は日本のスーパーやホームセンターで広く使われている商品を吊す各種「フック」である。「当社はいわゆるニッチ(隙間)産業で年商は現在約1億円ですが、5年後をめどに年商5億円を目指しています。これを達成する前提は当社の加工分野の範囲をさらに広げることで工程数が多く付加価値の高い製品を数多く取り込むことです」と坪田光一(つぼた・こういち)社長。「金属プレス加工、線材加工、溶接、メッキまでを一貫して手がけているフック製造工場は日本におそらくなく、価格面で中国製品にも勝つ自信があります。欧州や韓国など価格の厳しい市場には敢えて手を出さず、日本市場のみをターゲットにしています。」(同)とのこと。フックは全量日本に輸出しているが、最近ではベトナム国内の日系企業向けのメッキ受注にも乗り出している。法人税率は優遇政策が適用されており10%、3年前から黒字化したという。
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