中国・アジアの工場進出情報

2011.9.15 Vol.23 No.16
バンコクレポート
タイとカンボジアが天然ガスを共同開発へ
民間大手バンプーは15年までに石炭倍増

 タイとカンボジアがタイ湾の国境領域で天然ガスを共同開発する可能性が高まってきた。タイ湾では複数のガス田が発見されているが、カンボジア国境領域は手付かずの状態で「未知の宝庫」と呼ばれている。両国はタクシン政権時代の2001年に覚書(MOU)を結んだものの、タイで軍事クーデターが起きた06年9月以降に交渉が中断。その後、国境遺跡を巡る紛争で両国関係が悪化し、09年にMOUが破棄されていた。タクシン元首相はカンボジアのフンセン首相と盟友関係にあると言われている。実妹インラック政権の誕生により、タイ湾での天然ガス共同開発が現実味を帯びてきた。就任したばかりのピチャイ・エネルギー相はカンボジア政府と協議に入ると表明、8年以内に商業生産を開始すると意欲を示した。
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