中国・アジアの工場進出情報

2011.6.1 Vol.23 No.10
Spotlight
ミネベア、ボールベアリング事業再編でタイ・中国工場新設中止
FTA視野にタイ工場に集約/アジア拠点強化策は変更なし

 ミネベアは、タイ・ロッブリのピボットアセンブリー(HDD用部品)新工場と中国・上海でのボールベアリング新工場建設を中止し、建設中のタイ・バンパイン工場の多目的化による対応に変更した。HDD市場の成長鈍化でピボットアセンブリーの需要が当初予想を下回っている上、3月に発生した東日本大震災による影響で2011年度の市場成長が停滞すると予測、設備投資抑制・減価償却費負担軽減策を打ち出したためだ。一方ボールベアリング全体の世界需要は堅調であることから、ACFTA(ASEAN・中国自由貿易協定)を活用しタイ新工場の垂直立ち上げに加え、新興国市場開拓で事業規模拡大を目指す。アジア重視の生産戦略は従来通り推進、カンボジアの小型モータ工場や江蘇省蘇州のLEDバックライト工場の稼働で、成長分野でのさらなる収益増を狙う。
全文(PDFファイル)全文(HTMLファイル:図表含まず)

全文閲覧はAMR購読者限定のサービスです >>> まずはAMR無料サンプルを
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved