中国・アジアの工場進出情報

2011.5.1 Vol.23 No.8
ビジネスレポート
製造業の昆山に並ぶ台湾の商業拠点を狙う「南通台商城」
−全体が1法人として中国市場に販売
日本企業の入居も可、中国での販売促進を支援−

 中国と台湾のFTA(自由貿易協定)であるECFA(経済協力枠組み協定)のアーリーハーベスト(先行項目)が2011年1月1日から実施されたが、台湾海峡両岸の貿易は2011年に入って前年比3割伸びているという。2010年6月29日、中国海峡両岸関係協会陳雲林会長と台湾海峡交流基金会江丙坤理事長が、1940年代の国共内戦時期に国民党の臨時首都だった重慶で署名したECFAで両岸の経済関係が深まっている。2010年1月から中国とASEAN(東南アジア諸国連合)が原則関税ゼロのFTAをスタートさせているが、台湾経済界はECFAの実現により東南アジアと台湾は正当に競争ができると語っている。このECFAを背景に、江蘇省で今年年末オープンを目指す「南通台商城」では、台湾の製造業の中国の拠点都市として知られる江蘇省の昆山市に並び、「台湾企業の中国での商業拠点」になることを狙っている。
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