中国・アジアの工場進出情報

2011.5.1 Vol.23 No.8
バンコクレポート
タイの原発計画に暗雲 日本の事故受け
JパワーがIPP着工、東電は足場築く

 タイの原子力発電所建設計画に暗雲が漂っている。アピシット首相は3月24日、バンコクで日本人記者団と会見し、同計画について「福島第1原発の事故も判断材料になるだろう」と語り、導入に慎重な姿勢を見せた。事故後に国立行政開発大学院(NIDA)が行ったアンケート調査では、国民の72.7%が「原発は不要」と回答。また建設候補地となっている各地では数千人規模のデモが起きた。原発計画の遅延で、将来の電力不足が懸念されるほか、日系企業のタイ投資に影響が出る恐れもある。
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