中国・アジアの工場進出情報

2011.4.15 Vol.23 No.7
産業アナライズ<化学>
カプロラクタムのアジア需給動向
2010年アジア需要17%増〜供給不足で需給逼迫続く

 ナイロンの原料として使用されるカプロラクタム(CPL)の2010年アジア需要は、前年比17%増の245万トンと大幅に増加した。特に中国の成長率は群を抜いており、同国だけで世界需要の4分の1を占めるに至った。今後も中国を中心に堅調な需要増加が予想される一方、供給側では2011年に確実に稼働する新設備はない。半面、2011年に中国でさらに年40万トンのナイロン重合設備が立ち上がる予定で、CPLとの生産能力ギャップが一層拡大する。このため、需給バランスはタイト〜ショートバランスを継続するとみられ、足元で空前の高値圏にあるアジア市況は当面高水準を維持しそうだ。
全文(PDFファイル)全文(HTMLファイル:図表含まず)

全文閲覧はAMR購読者限定のサービスです >>> まずはAMR無料サンプルを
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved