中国・アジアの工場進出情報

2011.1.15 Vol.23 No.1
産業アナライズ<化学>
フェノールのアジア需要が急回復
中国需要がけん引/今後もタイトバランス

 フェノールの世界需要は2010年で847万トンと前年比5.1%増加する見通しだ。このうち、日本を含むアジア地域の需要は391万トンと9.2%増加し、世界全体の需要増加をけん引した。今後も世界平均で年率4〜5%の需要増加が見込まれる一方、供給面では2011年および2012年に大規模な計画はなく、需給ひっ迫が加速することはほぼ確実。2013年には数件の新増設が計画されているものの、すべてフル稼働した場合でも需要の増加に吸収される計算となり、フェノールの需給バランスは中長期的にタイト基調が続く公算が大きい。
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