中国・アジアの工場進出情報

2010.9.15 Vol.22 No.16
華人企業家の夢と野望
創業45周年を迎えた李企業集団のブランド力強化への試み
―― シンガポール李顕龍首相国政演説が語り掛けるもの

 シンガポールは今年建国45周年である。日本のメディアの扱いは極めて小さかったようだが、8月半ばに開催された世界ユース五輪は、建国祝賀ムードを大いに盛り上げていた。 8月29日夜、李顕龍首相は国立シンガポール大学文化センターで行われた建国祝賀大会において、@経済、A移民政策、B教育、Cシンガポール精神の4つをテーマに、シンガポールの持続的成長を目指した構想を発表している。これも建国祝賀行事の一環だろう。 1時間半ほどの英語講演が柱だが、マレー語と中国語での講演も加わって総計3時間弱。その主張を一言で表現するなら、「人材確保」と「政府を信用せよ」。IT機器を使いテレビの実況中継によって国民に直に判り易く語り掛ける姿から、一国の最高責任者たる者はかくあれかしと痛感するばかりであった。
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