中国・アジアの工場進出情報
2010.7.1 Vol.22 No.12
Spotlight
深刻化する中国スト問題
ホンダ、トヨタ系も2割引き上げで決着
5月中旬、広東省で始まった外資企業の労働争議問題が、大きな広がりを見せようとしている。ホンダに続き、天津市に拠点を置くトヨタの完成車工場まで生産を一時ストップせざるを得ない事態に陥った。6月21日現在、両社とも2割程度の賃上げで従業員側と合意、正常稼働に戻っているものの予断は出来ない状況にある。「ストをすれば賃金が上がる」という意識が、広東省の労働者を中心に広がっているためだ。この動きが全国に広がれば、中国に進出する日系企業は大きな打撃を被ることになるとして動揺が広がっている。
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