中国・アジアの工場進出情報

2010.6.1 Vol.22 No.10
産業アナライズ<自動車>
第11回オートチャイナから(2)
中国エンジニアリング会社の実力

 中国車を語るとき、決まって用いられる言葉が「コピー車」である。どこかの市販車のデザインに似ている、と。たしかに、中国のモーターショーでは、日米欧メーカーの既存のモデルに良く似たデザインの中国車をよく見かける。とくに、国営ではない独立系自動車メーカーにそうしたモデルが多い。今回のオートチャイナ2010(北京モーターショー)の会場でも、新しい「そっくりさん」が何台か展示されていた。ただし、2−3年前に比べると、あからさまに隅から隅までそっくりというモデルは減った。全体のプロポーションは「そっくり」でも、外観デザインは少々違うというモデルが増えてきた。果たして、コピー車と呼ばれるモデルはどのようなプロセスを経て設計・製造されるのか。筆者はこのテーマを過去10年ほどにわたって取材してきたが、「コピー」の手法は確実に進歩し、同時にさまざまなやりかたへと枝分かれしてきたように思う。市販モデルをボディパネル1枚にいたるまで分解して採寸するリバース(さかのぼり)エンジニアリングが基本だが、リバースした設計を「オリジナル」へと書き換えるプロセスを経たモデルも登場している。
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