中国・アジアの工場進出情報
2010.6.1 Vol.22 No.10
産業アナライズ<化学>
堅調なアジアのアクリル酸需要〜今年5%成長
SAP牽引で足元十数年ぶりの高値
アクリル酸の2009年(暦年)世界需要は、ほぼ前年並みの360〜370万トンとなった模様だ。世界的な景気減退の影響で2008年に比べ10〜20万トン減少したものの、新興市場で主力誘導品のアクリル酸エステルや高吸水性樹脂(SAP)が堅調に推移し、需要を下支えした。特にSAPは国内外のメーカーがアジアでの増産投資計画を相次いで打ち出しており、アクリル酸も2010年以降、年率5%の安定成長が予想されている。一方、供給サイドをみると世界全体の生産能力は2009年末時点で500万トンを超えた(公称能力ベース)。ただ足元では、北米における設備トラブルなどを受けてアジアのアクリルチェーン需給がタイト化。エステル価格は5月半ば時点で十数年ぶりの高値を付けるまでになっている。
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