中国・アジアの工場進出情報

2010.5.1 Vol.22 No.8
バンコクレポート
バンコクの4.10騒乱で23人が死亡
年内の下院解散・総選挙は避けられず

 「先に手を出した方が負け」「まるで大阪冬の陣だ」――タクシン元首相を支持する反政府団体・反独裁民主統一戦線(UDD、赤シャツ隊)とアピシット政権の対立を個人的にはこう見ていた。23人の死者を出した4月10日夜の騒乱は、政府側の治安部隊が強制排除に乗り出したのが原因。しかし鎮圧に失敗した上、多数の死傷者を出したことで、同首相は下院の前倒し解散に触れるなど窮地に追い込まれている。さらにタイ選挙管理委員会(EC)は同12日、かねてから懸案だった与党・民主党の違法献金問題について「解党が相当」との判断を下した。同問題については、赤シャツ隊がECの審議が遅いとして非難、同5日にEC本部に乱入していた。同首相にとっては、すべてが裏目に出た格好だ。「先手必敗」。タイの政治状況は、早期の解散・総選挙に向けて動き始めた。
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