中国・アジアの工場進出情報

2010.5.1 Vol.22 No.8
産業アナライズ<自動車>
欧州の名門ボルボを吉利汽車が買収(後編)
独立系による外資買収は成功するか

 中国の吉利汽車(浙江吉利控股集団)がスウェーデンの乗用車メーカーであるボルボ・カーズ社(VCC)の買収で現VCCオーナーのフォードと合意して以降、吉利についてはさまざまな事業計画が報道されている。「ボルボの年産規模を200万台にする」「吉利グループとして今後5年間で30モデルを投入する」など、賑やかな話ばかりである。李書福董事長は「VCCの最大の問題は高コスト体質にある」「中国はボルボ・ブランドにとって巨大な市場」と語り、「規模の拡大による繁栄」を方針として掲げた。しかし、その一方で「吉利によるボルボ買収が実行されたら、ボルボ車の売れ行きは落ちる」という見方もある。前回は吉利汽車が描く将来像を取り上げたが、後編では現実に目を向ける。
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