中国・アジアの工場進出情報

2010.3.15 Vol.22 No.5
バンコクレポート
タイ政府が今月、新たな電源開発計画を決定
天然ガスを半減し、石炭と火力で50%を賄う

 タイ政府は今年3月、向こう20年先を見越した新たな電源開発計画(PDP2010、2010年〜30年)を正式決定する。30年の電力需要が60ギガワット(GW)に増加すると予想、安定供給するには09年末で26GWの発電量を約2.7倍の70GWにする必要があると試算した。現在72%を占める天然ガス燃料を35%に半減、石炭と水力発電を25%ずつに引き上げる将来像を示した。またクリーンエネルギーを推進するアピシット首相の意向を反映し、地球温暖化ガス排出量の削減目標を盛り込んだ。しかし、その一方で、「余りに理想的過ぎる」として、将来の電力不足を心配する声が早くも出ている。
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