中国・アジアの工場進出情報

2010.3.1 Vol.22 No.4
FOCUS<インタビュー>
塩ビでアジア展開する大洋塩ビ社長に聞く
東ソーグループとして中国・広州工場を3倍拡張

 日本最大の塩化ビニル樹脂(PVC)メーカーである大洋塩ビの2009年度輸出量が初めて国内出荷量を上回る。トップメーカーにしてこの状態だ。2009年度のPVC国内需要見通しは32年ぶりに100万トンを割り込む一方、輸出は中国を中心としたアジア市場の伸長で70万トンと大幅に増加する見込み。PVCではすでに莫大な生産能力を保有する中国ではあるが、その大市場の懐に跳び込み、シェアを拡張していくしかない。内需停滞・アジア活況という状況の中、2012年をめどに広東省の広州子会社工場を現在の年産22万トンから39万トン増の61万トンへと3倍近くに拡大する計画を打ち出したのは、東ソーグループ。東ソーの塩ビ事業(モノマーなどを含む)統括担当常務取締役も兼ねる大洋塩ビの有馬雄造社長に聞いた。
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