読者の皆様におかれましては日頃、アジア・マーケットレヴューをご愛読いただき誠にありがとうございます。
本誌は1989年4月にニュースレター形式で創刊以来、1991年9月に現在の雑誌スタイルに変更し今年で22年目を迎えております。これも読者の皆様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
この間、世界は大きく変動しました。まさに歴史的転換点とも言える冷戦構造の崩壊、日本経済のバブル崩壊、アジア通貨危機、中国の世界の工場と言われる目覚しい経済成長など、数え上げればキリがないほどの出来事がありました。
本誌もそうした潮流の中で編集内容に色々と手を入れてきましたが、このたびかねて読者の皆様からご要望のあったアジアという地域性について見直し、従来、アフガニスタンまでとしていたエリアを広げて、中東までをカバーすることにいたしました。
また、これにともない各コーナーの定義をあらためて明確にすることにいたしました。
カバーするエリアとコーナーの定義は以下の通りです。*国名は通称、台湾含む。
(対象)韓国、北朝鮮、台湾、中国、フィリピン、インドネシア、東ティモール、マレーシア、タイ、シンガポール、ブルネイ、ラオス、ミャンマー、カンボジア、インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ブータン、モンゴル、アフガニスタン、中央アジア諸国、トルコ、キプロス、アラブ首長国連邦、イエメン、イスラエル、イラク、イラン、オマーン、カタール、クウエート、サウジアラビア、シリア、バーレーン、ヨルダン、オーストラリア・ニュージーランド、ロシア、北アフリカなど。
〈産業アナライズ〉各業種毎に特に注目できる事象を取り上げ、その事実が当該企業にとってどういう意味・意義を持つのか、さらにはその国、業界、マーケットにどういう影響があるのかなどを関係者への取材、関連資料収集によって深堀りした情報として掲載しています。このコーナーでアジアにおけるビジネスの異業種間共通のハウツウをお伝えすることを狙いとしており、本誌の編集の根幹として位置づけています。
〈アジアビジネストレンド(ABT)〉日本企業を中心とした事象ファイル。
〈政界人脈〉〈危機管理〉アジアでビジネスを進める上で、絶えず注視しておく必要があるカントリーリスクを定点観測。
〈トピックス〉話題性のある企業情報含めた事象情報。
〈スポットライト〉特に注目される企業・国・地域他に関するレポート。
〈新ビジネス事情〉アジアで日本人が立ち上げた異色と見える事業レポート。
〈華人企業家の夢と野望〉日本企業にとって時には脅威となり、また時には良きパートナーとなる、アジア地域で広く活躍する華人企業家を取り上げる。
〈投資環境スタディ〉中国以外の国毎の経済情勢、カントリーリスク等、特に経済に影響を及ぼす出来事を掘り下げた分析・情勢レポート。*新設
〈企業進出スタディ〉既進出企業の現状報告。特に進出後の運営上の問題点を中心に取材したレポート。*新設
〈Foreign enterprise in Asia〉日本企業以外の海外企業動向をレポート・集約します。
〈フォーカス〉−我社のアジア戦略―既進出、これから進出を考える企業のアジア事業展開を取材。*新設
〈中国レポート〉特に情報量が多い中国に関する政治・経済政策中心のレポート。
〈バンコクレポート〉タイに在住する特約記者が、タイを中心にアセアンに進出している日系企業に関係する産業政策や現地資本含む個別企業の注目される動向・インタヴューなどをレポート。*コーナー名変更
〈在日中国企業・機関訪問〉日本に拠点を置く中国企業や関係諸機関を訪問して、現在の事業の状況や今後の狙いを取材します。*新設予定
以上、まだスタートしていないコーナーもありますが、今後必ず実現して今よりもさらに読者の皆様に満足していただけるよう頑張ってまいる所存です。
今後ともアジア・マーケットレヴューをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成22年3月1日
アジア・マーケットレヴュー 編集部一同
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