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産業アナライズ<自動車> |
中国での販売拡大を狙う日産
小型商用車とEVは軌道に乗るか |
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日産は今年、中国での販売目標を57万台に策定していた。しかし、政府の乗用車購入補助と農村部向けの自動車購入支援により、目標を大きく上回る約67万台の販売を見込んでいる。このうち、日産の中国合弁である東風汽車有限公司(以下DFL)の販売台数は上半期(1〜6月)に22万5,000台、前年同期比41.3%増となり、年間では45万台以上となる見込みだ。また、DFLは7月末、生産能力拡大のために50億元(約700億円)を投じて花都工場を拡張し、2012年に生産能力を現在の36万台から段階的に60万台まで引き上げる計画を発表した。その一方で、中国政府が実施しているエンジン排気量1600cc以下の乗用車を対象にした購入補助は年内で終了する予定で、来年以降の需要減も懸念される。そこで日産は来年、新しい商用車「NV200」を中国に投入する。いわゆるLCV(ライト・コマーシャル・ビークル=小型商用車)事業の強化が、日産のつぎのステップである。そして、その先にEV(電気自動車)現地生産がある。 |
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