中国・アジアの工場進出情報

2009.9.1 Vol.21 No.15
産業アナライズ<エネルギー・化学>
中国石油市場と世界金融危機
海外資源獲得のチャンスに転化

 高成長を維持してきた中国経済も世界金融危機の影響を免れることは出来なかったが、プラス成長は維持しており、欧米等に比べてその影響度合いは軽微だった。ただ中国経済の減速によって、輸出などに関連した産業部門のエネルギー消費を中心に需要の伸びは鈍化した。これに伴い中国の石油需要も、2008年後半から2009年初めにかけて伸びが著しく低迷、需給緩和が顕在化した。それでも、金融危機による環境変化を海外資源獲得のチャンスと捉え、資産買収や長期受給契約がさらに活発化するなど注目すべき動きもある。中長期的には石油需要の着実な増大が予想されているため、上流・下流共に積極的な石油部門投資が行われる可能性が高い。国際石油市場の中で大きなプレゼンスを占める中国石油市場が金融危機で受けた影響と今後の課題について、(財)日本エネルギー経済研究所/戦略・産業ユニットの張悦氏が報告した。
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